Instagramで誹謗中傷?悪質な書込みへの対応を弁護士が解説
誹謗中傷のコメントを放っておくことは、事業を拡大させていくうえで障害になるので、早急かつ適切に対応することが重要です。この記事で誹謗中傷を受けた際の対応を解説しますので、参考にしてみてください。
【目次】
ブライダル業界で起こるInstagramでの誹謗中傷による影響
ブライダル業界では、Instagramを使ったマーケティングが広く行われています。無料で運用できるだけでなく、顧客と双方向のコミュニケーションがとれる点はInstagramマーケティングの大きなメリットです。
しかし、無料でアカウントが作れる・顧客と気軽にやりとりができるという点は、誹謗中傷にさらされるリスクもはらんでいます。誹謗中傷のコメントや投稿を見つけた場合は、放置することも、過剰に反応することも厳禁です。
放置すれば「言われていることが事実だから反論しないのだ」「この企業・ブランドには何を言っても構わないのだ」とどんどん誹謗中傷がエスカレートしやすくなります。一方で、感情的になって過剰に反応するとそのイメージが強くなり、顧客が離れていく原因にもなりかねません。
誹謗中傷のコメントを貰わないのが一番であることは事実ですが、Instagramマーケティングをするうえで、誹謗中傷コメントをゼロにするのはほぼ不可能です。誹謗中傷コメントによる事業への影響を最小限に留めるためには、素早く適切に対処する必要があります。
Instagramで誹謗中傷を受けた場合の対処法
Instagramで誹謗中傷を受けた場合は、次のように対処しましょう。これから紹介する対処は、コメントが付いてから時間を置かずに行うことが重要です。
コメントできる人を制限する
Instagramでは、投稿に他者がコメントができるかどうかを選択できます。誹謗中傷コメントがひとつでもあったら、コメント欄を閉鎖するかコメントできる人を制限しましょう。
というのも、誹謗中傷コメントを放っておくと別の誹謗中傷コメントが付きやすくなり、投稿が荒らされやすくなるためです。もしその企業やサービスを利用仕様としている人が誹謗中傷コメントがたくさんついた投稿を目にしたら、利用をためらうことは容易に想像できます。
少しでも炎上したり荒れたりする兆候があれば、速やかにコメント欄を閉鎖して、炎上・荒らし対策を行いましょう。
誹謗中傷コメントを削除する
続いて、誹謗中傷コメントを削除しましょう。Instagramでは、自分の投稿についたコメントであれば、他人のコメントも削除できます。このとき注意したいのが、証拠を残したうえで削除することです。
証拠は、スクリーンショットでかまいません。その際、
①URL
②投稿時間
③投稿内容
がわかるようにスクリーンショットを残しましょう。
弁護士に相談・依頼する
誹謗中傷のコメントが繰り返し付くような場合は、ネット上の問題に強い弁護士に相談・依頼することも検討してください。悪質な誹謗中傷は、プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求を通じて、相手の名前や住所などの開示を求めることができます。
発信者情報開示請求を個人で行うことは難しいので、専門知識を有する弁護士に依頼するとスムーズです。
弁護士に相談・依頼するメリット
弁護士にInstagram上での誹謗中傷を相談したり、対処を依頼するメリットをお伝えします。
法律の専門的な知識にもとづいて対処してもらえる
弁護士は、法律の専門家です。専門的な知識にもとづいて、どのような対処を行うべきかアドバイスがもらえます。誹謗中傷といっても、その場限りのものもあれば、繰り返ししつこく行われるものもあります。どう対処すべきかは、誹謗中傷の内容にもよるため、一概に言えません。
ネット上の問題に強い弁護士や、誹謗中傷対応に慣れている弁護士であれば、経験にもとづいたアドバイスが受けられるので、短期間でトラブルを収拾させることができるでしょう。
投稿内容が名誉棄損になるのか判断してもらえる
企業側が誹謗中傷と思っても、法律上の名誉棄損や侮辱が成立しない場合もあります。その場合、法律に詳しくない素人が勝手に相手を訴えたりすると、裁判で負けて逆に慰謝料を支払わなければならなくなることも珍しくありません。
確実に相手に誹謗中傷の責任を取らせるには、その投稿・コメントが名誉棄損や侮辱にあたるのかを法律的な視点で判断してもらうことが欠かせません。弁護士であれば法律の専門知識に照らし合わせて、それが名誉棄損・侮辱にあたるかを判断してくれるので、迅速に適切な対応が取りやすくなるでしょう。
まとめ
SNSを使ったマーケティングでトラブルに遭遇した場合は、迅速かつ適切に対応しましょう。弁護士に相談・依頼する際は、ネット上の誹謗中傷問題に詳しい弁護士に依頼することが重要です。
千葉県にあるリフト法律事務所にはブライダル・ウェディング業界に強い弁護士が在籍しています。Instagramマーケティングのコンサルタント業務やSNS上の誹謗中傷対応も行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
弁護士 川村勝之
最新記事 by 弁護士 川村勝之 (全て見る)
- リフト法律事務所は『ちばダイバーシティ宣言』に賛同しています - 2024年11月5日
- 【お知らせ】「エリアウエディングサミット2024」に参加しました - 2024年9月30日
- 【お知らせ】夏季休業期間のご案内:8月13日(火)~8月16日(金) - 2024年8月1日
- 弁護士によるブライダル・ウエディング業界への法務サポート
- 労働時間管理の必要性は?ブライダル業界のトラブル例も紹介
- ブライダル業界のカスハラ対策!弁護士に相談する必要性とは
- ブライダル業の景表法対策「好評につき延長」の使い方を解説
- ブライダル業のインスタマーケティングを最大化する弁護士活用法
- ブライダル事業者は要注意!消費者契約法に新設されたキャンセル料水準の説明義務とは?
- フォトレイトの口コミ対策!削除方法を弁護士が解説
- フォトウエディング事業者になる前に知っておくべき基礎知識と市場規模
- ウェディング業のための口コミ対策!Google口コミの削除方法を弁護士が解説
- インボイスとは?ブライダル事業者が取るべき対策を解説
- Instagramで誹謗中傷?悪質な書込みへの対応を弁護士が解説
- 【弁護士が解説】フォトウエディング・前撮りで法律に注意すべき3つのシチュエーション
- 【弁護士が解説!】フォトウエディングの著作権で押さえるべき2つのポイント
- 【ブライダル業者必見!】婚礼写真に関する法律問題の注意点を弁護士が徹底解説
- 【ブライダル業者必見!】ブライダルと法律に関する押さえておきたいポイント3選と注意点を解説